リハビリより《言語聴覚士の出張講座の巻》
専門職の役割として、「他者に分かりやすく専門的な内容をお伝えする」という事もあると思います。
今回、兵庫県学校厚生会の依頼を受け、明石市勤労福祉会館にて「誤嚥防止と声のエイジングケア講座」という題で言語聴覚士としてお話をさせて頂く機会を得たのでご報告します。
今回の参加者の方は定年退職をされた元学校の先生という事で、、、あまり勉強が好きではなかった学生時代を過ごした私にとって、教育のプロの方に教えるというはとても緊張する状況ではありました。ただ、そんな不安も忘れるくらい参加してくださった方々は学ぶ事に貪欲で、真剣に話を聞かれ、積極的に実技も行なってくださいました。
皆さんスライドの集中して、しっかりと聞いておられます。
私も学生時代このように授業を聞けていれば、と、やや反省しました。
(;^_^A
胸郭を拡げて、呼吸をしやすくする体操を行ないました。
そのほか、実際に声を出して声帯の運動を感じていただいたり、摂食・嚥下障害の体験をしたり、皆さん非常に積極的に行なってくださいました。
そんな中でも一番印象的であったのは、市販のハードグミを使用して咀嚼トレーニングの体験を行なった時でした。
希望者にグミをお配りして実施しましたが、殆どの方が希望され「へぇ~、こんなんあるの?」「グミは食べた事ないけど美味しいですね」「こんなん何処に売ってるの?」「硬くて顎が疲れるけど良いねぇ」「意外と美味しいねぇ」「美味しくトレーニングが出来るんならエエなぁ」とポジティブな意見が多く聞かれた事でした。
どちらかと言うとグミは若者が好んで食べるお菓子というイメージがあり、実際に殆どの方が今回ハードグミを初体験されていました。ただ効果だけを求めて行なうトレーニングは長続きしにくいですが、今回のようにその人にとっての新鮮さや少し遊びを入れることで、トレーニングが楽しくなり継続したものになると考えています。
講座終了後に数名の参加者の方から「これやってみます」「この後、このグミ買いに行きます」と、このような御言葉を掛けて頂き、紹介した者として大変嬉しい気持ちになりました。
今回は教える立場でしたが、この講座を通して改めて学ぶ事が沢山ありました。私自身もちょっとHAPPYになることが出来ました。
この講座に参加して頂いた方には、感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございました。
恵泉では、対話を重視した利用者様中心の生活期リハビリテーションを行っています。今後も型に捉われず柔軟な発想をもって関わることで、ちょっとHAPPYになってもらい利用者様の Well‐being に繋げていきたいと考えています。
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