~老健リハビリより~
作業は変わっても本質は変わらない!環境に合わせた対応!
作業開始時には日常生活でパズルを行っているので、作品として残ることで本人の意欲や生活に変化があるのでは?との考えからウッドクラフトを開始しました。
こちらの予想を上回る効果があり、
ほとんど他者と交流することがなかったAさんが職員に自ら挨拶したり、
テレビのチャンネルを他者に譲ったり…日常生活に多くの変化がみられました。
しかし、ここで特養への入所が検討されていました。
ウッドクラフトはリハビリ職員と一緒でないと作成が難しかったので、特養での実施は難しいことが予測されました。
そのため、日常生活で行っているパズルをちゃんとしたジグソーパズルにしてみることにしました。
ピースを色ごとに分けておくなどのお手伝いは必要でしたが、1人でもなんとか取り組めることがわかりました。そのため、ジグソーパズルを実施していくことにしました。
結局特養に行くことはなくなり、4作品ほど完成させましたが…次にでてきたのは金銭の問題。
元々生活保護を受給されていましたが、生活保護から外れることになりました。
そこで、パズルやウッドクラフトなどお金がかかるものを今は控えた方がいいかも…という判断になりました。。。
しかし、本人様は意欲的です。
リハビリ担当として作品作りは継続した方が良いと思うけどどうしたらいいか…悩んでも仕方がないのでリハビリの物品で提供できる内容で本人と相談を繰り返しました。
結果、ペーパークラフトを行うことになりました。
まだまだ取り組み始めたばかりですが、一生懸命取り組まれています。
そのときそのときの環境によって実施している内容は変化していますが、実は本質は変わっていません。それは、
- 作品を作るということ
- 自分で選んだ作品を作っていること
- リハビリ担当者と一緒に取り組んでいること
- 失敗も成功も一緒にリハビリ職員と考えていること
こういった本質の部分は何一つ変わっていないのです。
その人の状況は同じ施設の中にいても変化することがあります。
変えられるものは変えて対応しますが、変えられないこともあります。
その環境に適した活動を選択するのも我々専門職の役割だと思っています。
恵泉ではご利用者一人一人の「したい」を本気で考え提供しています!
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