老健リハビリ ~新しい楽しみ~
「家族様とのつながりを深めるリハビリの取り組みから、ご本人の安心感アップと日々の生活に新しい楽しみを見つけることができました」
週三回、個別リハビリで担当させていただいている90代のNさん。
両膝が変形性関節症の為、歩行車歩行を利用されていますが、施設生活は歩行車利用にて歩行が自立できています。
感染症対策の為、中々、家族様ともお会いできる日が少なく気持ちも沈みがちになっていました。
認知症状もある為、「なんだか頭がおかしくなった気がする」と、ご自身の行動に不安を感じられる言葉を口にされる事も多く、午前中はお部屋で横になっている姿をよく見かけました。
お話を伺う中で、何度も口にされることが「家族に会いたい」「さみしい」という言葉でした。
感染症対策として、家族様と思うように会えなくなった現状を頭では理解されているものの、気持ちが追いついておられない事がよく伝わってきました。
ご自身も安心して取り組める活動を通じて、家族様とのつながりを感じられる事が出来ないか、と言う観点から、元々、手作業がお好きなNさんが楽しく作業ができる作品作りを開始しました。
図案を決めて
切った薄紙に糊をつけて、丸めます。
丸めた薄紙を下絵に貼り付けていきます。
これらの作業を個別リハビリの中で繰り返し作品が完成しました。
出来上がった作品にお手紙を添えました。
この度、家族様との面会時に、出来上がった作品をプレゼントされました。
とても喜ばれる家族様の姿を見て、Nさんも「また、作るね」と笑顔で約束されていました。
個別リハビリの時に、「家族が喜んでくれて私もうれしかった。今度はまだ渡していない家族に作ってあげたい」と、現在、次の作品を意欲的に取り組まれています。
これからも、個別リハビリの時間に、家族様との思い出の共有に繋がる作品を一緒に作っていけたらいいなと考えています。
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