“口腔ケア研修会”の開催
-介護を必要とする高齢者の口の中の健康を保つために-
11月27日、「兵庫県健康づくり推進実施計画の一環として「歯及び口腔の健康づくり」をテーマに、本施設において菊本京子講師(歯科衛生士)による法人職員を対象に教育研修が開催されました。
研修にあたり、各施設や参加職員へアンケートを事前に取り、日頃の口腔ケアについての考えや、質問など介護現場での状況調査から始まり、口腔ケアに対する知識や技術を学びました。
口腔ケアの目的は、感染症予防(歯周病、むし歯、誤嚥性肺炎、感染症、カンジダ菌など)から、全身状態やQOLの維持・向上まで多岐にわたることなどを学べました。
講師の先生から、経口摂取が困難な場合も口腔内が不衛生になりやすく、口腔内の清掃が重要であるとともに、「必ずご本人に声掛けを行うことが最も重要なポイント」として挙げられました。
また、今回の研修は実技を中心に実施され、「声掛け、リラクゼーション、歯ブラシ、スポンジブラシ、空いた手の使い方、舌清掃、介護者の姿勢やブラッシングが困難な高齢者が負担がかからない方法」など、研修に参加した職員は相互に、介護者・要介護者の立場を理解し実践ながら(相互実習が)行われました。
又、参加した職員からは、口腔ケアの道具の種類がたくさんあり勉強になった、他の職員にも伝達し共有したい、実技中心でしっかりと憶えられた。施設での口腔ケアをもっと充実させ在宅でも取り入れたい。
ご利用者の立場に立った研修内容で、よい経験ができ職場で生かしていきたいと思う。等の感想が聞かれ、研修への取り組みの真剣さが目立った研修会となりました。