◆老健 ~個別リハビリテーションの紹介~
今回は、20代の頃に病気で目が見えなくなったご利用者の点字を使ったリハビリについてご紹介します。
「施設生活の中で不自由なことはないですか?」と聞くと「目が見えないからいろいろと困っている事がある」と話されました。
お話をお伺いする中で、以前点字をされていた事をお聞きし、ご自宅にある点字盤をご家族に届けて頂きました。
点字盤とは、点字を書くための道具です。点字盤に点字用紙と点字定規を固定して、さらに6点の穴が開いた点字定規に用紙を挟み、点筆で点を打っていきます。
点字盤は凹の穴を打つので、右から左に打っていきます。読む場合の点字と逆の並びで打ちます。目が見えなくなった人が点字を打つには、50音表を暗記することも必要になります。
この点字盤をご本人に使って頂き、日常の小さな困りごとを解決できるように取り組みました。
50音表は、一部、思い違いや忘れている場合もありましたので、セラピストと一緒に再確認しながら打っていきました。
ご本人が気軽に職員を呼んで頂けるようにベルを設置。
その使用目的を点字した用紙を作成したり、ご本人が職員に対して気軽に頼っていただけるように、職員の名前を打った点字表も作成しました。
他にも食事時間が分かる表なども作成し、目が見えないことから感じる困りごとを少しずつ減らしています。
これらの取り組みから、点字のある生活が施設生活でも日常となり、点字を打つ作業についても「これからも続けたい」とご本人も話されていました。
今後も生活の中で、点字を使った取り組みを取り入れていきたいと思います。
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