お知らせ

今回ご紹介する方は、長年施設とご自宅との往復生活をされ、今までに様々な施設行事の参加をされてきたご利用者です。

ご自宅には立派なお庭があり、花の手入れをするのがお好きだった方です。以前はリハビリでも施設の中庭の草引きを率先してくださっていました。

 

しかし年月を重ねるうちに転倒を繰り返され、車いすでの生活となりました。

「何をするわけでもない、ここにいるだけ。何もすることがない。」

と活動意欲がどんどん低下してきました。精神面での低下は身体面への影響にもつながり、体力の低下も進む一方となっていました。

 

好きだった植物の世話や草引きをすることが難しくなり、リハビリでできる活動をもう一度一緒に考えていきました。

その中でもやはり植物に対する思いは変わらず、

「花はどんな花でも好き。部屋をパッと明るくしたいね。」

「部屋に花飾り作って、明るくしたい。」

とよく言われるようになってきました。

庭の草引きや花の手入れが難しくても、今できることがある！！

折り紙で毎月たくさんの壁飾りを作成し、完成した作品は他の利用者様にもほめていただいています。

 

この作品は、今まで作成した中の一部です。部屋に飾り切れない量の植物を作ったため、ご家族や他利用者にもプレゼントするようになりました。

気持ちが動くと、自然と体も動いたご利用者様でした。

今では自室ベッド周辺は明るくにぎやかになっています。